EMC2NARY

#思想💭

技術や表現の奥にある「なぜそう作るのか」「何を伝えたいのか」を掘り下げる、思想・エッセイ寄りの記事。


資産運用を「UI/UXの問題」として解く:自分をだますHCIとホーミーズ

我が家には、ちょっと変わった文化があります。モノに名前をつけて、人格のあるものとして扱うんです。おかげで家のあちこちに〝ホーミーズ〟がいます。 先に種明かしをしておくと、この記事は、その名前をつける発想を、とうとう無形のもの——資産運用のポートフォリオ——にまで広げてしまった話です。そして我が家の資産運用は、「入口で自分を騙し、出口でも自分を騙す」という、二段構えのマインドハックになっています。 冗談みたいですが、やってみると地味に理にかなっている気がしているので、順にお話しします。

私のキャリア家系図を棚卸してみた

最近、家系図ビジネスというのが流行っているらしいです。自分の祖先が何をしていた人なのかを調べてくれるサービス。私はもともとこういうのがけっこう好きなタイプです。ルーツが分かるとなんだか安心するというか、単純に面白い。 で、ふと思いました。これ、血のつながりだけじゃなくて、キャリアでもできるんじゃないか、と。自分がいま持っている技術や職能は、どこの誰から流れてきたものなのか。系図にして並べてみたら、思ったより綺麗にまとまってしまったので、せっかくだから記事にしてみます。 先に言っておくと、そんなに高尚な話ではありません。ただの自己満です。棚卸ししてみたら妙にしっくりきた、という、それだけの話です。 一点だけ。この記事は事実(実在の人物・製品・出来事)に、私自身の見立て(家系図・血・遺伝といった比喩)を重ねて書きます。事実は事実として、見立ては「こう捉えると腑に落ちる」という話として読み分けてもらえると嬉しいです。今回はAIにかなり手伝ってもらって調べたのですが、そのおかげで自分でも知らなかった先祖のつながりがいくつも出てきて、新しい視点をもらえました。それも自分の実感と紐づけながら書いていきます。

経営管理は、壮大なローカライズだ

翻訳の世界で使う、あのローカライズのことである。私のルーツは、もともと科学コミュニケーションがテーマの一つの研究室の出自で、そこから輸入プロダクトのローカライズと日本展開の仕事へ進んだ。ある文脈で生まれたものを、別の文脈の人が自分のものとして受け取れる形に作り替える——それが私の出発点だった。経営情報を扱う仕事に就いたのは、ここ一年半ほどのことにすぎない。 それでも、いや、だからこそ、最近になって腑に落ちたことがある。 経営管理という仕事も、とどのつまりはローカライズなのだ、と。 もちろんローカライズは借り物の言葉だ。だが借り物だからこそ、一度自分の手でばらして、自分の経験で組み直してみる価値がある。順番に書いていく。まずは、そもそもローカライズとは何か、というところから。

思想編:なぜ私は、ブログシステムを自分で作り続けるのか

前回、ブログシステムを6年ぶりに作り直した話を書きました。技術編です。何をどう作り替えたのか、という話でした。 今回は、そもそもなぜnoteもZennもある時代に、わざわざ自分でブログシステムを作っているのか、という話を書きます。たぶん、こっちが本題です。