エンジニアが「社会人サークル」を始めるべきである7つの理由

2022年8月16日(火) 14時29分57秒 | 414 view |

ツキシマさんのnoteを読んで感銘を受けました。



自分の場合は「社会人サークル」がそれに当たるなと思ったので書いてみます。

運動不足解消と新しい人との交流を求めて始めてみました。

ゆるいバドミントンサークル(ゆるふわバドミントン)を始めて5年くらいになりました


なぜ社会人サークルを始めようと思ったのか

コロナ禍で一気に増えたリモートワークですが、それをきっかけに運動不足になった人も多いと思います。

リモートワークと運動習慣についてのアンケート(アジャイルウェア)


なのでスポーツができる場っていうのはコロナ禍の昨今そこそこ貴重な場であると思います。

もともと私も運動不足だったのですが、ジムやランニングはなかなか習慣づけできませんでした。
何回か失敗を繰り返してから、継続には「運動不足解消」ともう一つ何か動機が必要である事に気づきました。
自分は新しい交友関係を作るのが割と好きなタイプでしたし、それが楽しみで来る人がいればそれなりにプレッシャーもかかるな と思ったので始めてみました。

エンジニアが社会人サークルを始めることのメリット

実際にやってみて感じたメリットを7つあげます

定期的な運動習慣ができる

毎週何曜日は仕事帰りにジムに行こう、ランニングしようと思っていても、何かをきっかけにふと途切れてしまうことがあります。
社会人サークルでは会場を予約して、人を集めて実施するのでそこそこの責任感が生まれます。
また、次第に仲良くなってくると連帯感が生まれて継続・習慣化につながってくるので、自ずと健康な習慣を手に入れることができます。

サークルで購入したスポーツタイマー


コミュニケーション能力が鍛えられる

実際に集客してみて、これまで累計400名以上の方が参加してくれました。
親しみやすい人から、インタフェースが厳し目の人まで、様々な方がいました。運営をやっていると、まずコミュニケーションを取って、できれば継続的に来てもらえるようになることが求められますので、自然と初対面のコミュニケーション能力が鍛えられます。

年末には大会や忘年会を0から企画してやったりします


いろんな世代の情報を知ることができる

サークルには18歳から45歳の男女が参加しています。実際練習では競技をしている時間以外は雑談しているので、いろいろな世代の話を聞くことができます。
修学旅行がリモートだった話、大学入学共通テストの話、コロナ禍の大学生活の話、就活苦労している話、海外駐在に行ってきた話、子育ての話などなど
情報が欲しくて雑談をしているわけではないですが、ここで話したとりとめのない情報が後から参考になったりなど、メリットは大きいです。

休憩中談笑するメンバー


人との交流で自己肯定感が上がる

長い間サークル活動をしていると、自分を介さないところで新たな出会いが生まれることがあります。
サークルで知り合い結婚したメンバーがいたり、ダブルスでペアを組んだら実は同業界で働いていることが分かり新しい仕事が生まれたりなどなど。
参加者の方は親切で、そういう話があるとすぐ自分に教えてくれます。特に自分にとって何か利があるわけではない話でも、自分が作り上げた場でそういう出来事が起きて、良かったと聞くだけで、なんだかとても自己肯定感が上がります。

手作り感満載の大会決勝リーグ表 


新しい機会が生まれる

社会人バドミントンサークルを通して得られる機会は、何もバドミントンに関係するものだけではありません。
ある日テレビ関係者からサークル宛に、バドミントンができるドラマのエキストラを探しているという連絡が入ったことがあります。
その際の出来事は詳しく以下の記事にまとめています。
https://utautattaro.blog/post/ls4wvwe3lbr
結果社会人サークルをきっかけに、ドラマにエキストラ出演することができました。
しかも当時視聴中のドラマだったので、とても嬉しかったのを覚えています。
普通に過ごしていたらまずない機会を社会人サークルで得られました。

エキストラ向けのお茶。炎天下4時間の撮影で、2秒TVに映ったのはいい思い出


新しい技術を試す場ができる

自分の社会人サークルは0から構築した集客サイト+管理システムで構成されています。
実際に個人開発で、割と好き勝手しても使ってくれるユーザーが400人程度いるサービスを持っているのは強いなと思っています。
例えば出欠確認にLINE Messaging APIとLIFFを使っていたり、管理画面は非エンジニア以外でも触れるようにスプレッドシートとGASで構築されていたり、
普段仕事ではあまり使わない技術もすぐ試せるサンドボックスになっています。
社会人サークル界隈は、いろいろ便利なアプリはあるにはあるのですが、突き詰めると自分の欲しいものは自分で作るしかないため、
要件を定義して全体のシステムを作り上げていく良い訓練もできました。

社内LT回でサークルのシステムについて紹介したスライド


ビジネスとして昇華することができる

自分がほしいものを開発していくと、結局それは他の人も欲しいものだったということはよくあります。
このサークル出身で、自分自身でも社会人サークルを立ち上げてみたい!という方がいました。そこで自分が作り上げたシステムと同等のものを提供し、現在では私のサークルとほぼ同じ規模まで成長しています。
この経験から、この社会人サークル運営基盤は割とニーズが有るなと思い、ポツポツと提供させてもらっています。
サークルを起こしたときは想像もし得なかったことですが、現在では自分のサークル運営と、この基盤の普及の2軸で広げていっています。

ダブルスの組分け結果を参加者全体に共有するアプリを作りました


動機は増えていくもの。

運動不足解消と交流を動機に始めた社会人サークルは、気づけば技術検証のサンドボックスや、新しい機会を生み出す場所にもなっていました。
社会人サークル活動は最初からうまくいくものではないですが、継続していけばいろいろな経験・価値につながる良い取り組みだと思います。

avatar Ryotaro Tsuda @utautattaro

3D系Webデベロッパー。
エンジニアリングよりもデベロップメントやアートに興味があります。技術の根幹やコアも重要ですが、それで何を実現/表現するか?を考えていることの方が多いです。